超電子バイオマン | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
放送時間 | 土曜 18:00 - 18:25(25分) |
放送期間 |
1984年2月4日 - 1985年1月26日 (全51回) |
放送国 | 日本の旗 日本 |
制作局 | テレビ朝日 |
監督 | 堀長文 他 |
原作 | 八手三郎 |
脚本 | 曽田博久 他 |
プロデューサー |
加藤守啓(テレビ朝日) 阿部征司( - 第18話)・鈴木武幸(東映) 富田泰弘(東映AG) |
出演者 |
阪本良介 太田直人 大須賀昭人 矢島由紀 田中澄子 牧野美千子 中丸忠雄 幸田宗丸 他 |
オープニング |
「超電子バイオマン」 歌:宮内タカユキ |
エンディング |
「バイオミック・ソルジャー」 歌:宮内タカユキ |
特記事項: 「スーパー戦隊シリーズ」 第8作 |
『超電子バイオマン』(ちょうでんしバイオマン)は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25 (JST) に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第8作にあたる。
あらすじ[]
かつて高度な文明によって栄えたバイオ星は、その超科学によって生み出された物質活性化をもたらす「バイオ粒子」をめぐる戦争により滅んでしまう。バイオ粒子の平和利用を目指していた「バイオ星平和連合」の人々は、宇宙一美しい星『地球』では将来自分達のような科学をめぐっての悲劇を繰り返させてはならないと、自我を持つ巨大ロボット・バイオロボとそのサポートロボ・ピーボを地球に送りこむ。
それから500年。ドクターマンと名乗る狂気の天才科学者が、自らが作り出したメカ人間による「新帝国ギア」を率いて世界征服を開始した。科学による地球の危機に目覚めたピーボは5人の若者を召喚する。彼らは500年前、バイオロボによって肉体と精神を強靱にするバイオ粒子を浴びせられた5人の若者の子孫だった。
宿命の糸に繋がれた5人の若者は、バイオマンとしてギアに立ち向かうことになるが、ギアの猛攻は凄まじく戦いの中でイエローが倒れた。 残された4人は、同じバイオ粒子を受け継いだ矢吹ジュンを戦列に加え、心新たにギアとの宿命的な戦いに身を投じていく。
概要[]
特徴[]
マンネリ打破を掲げた本作品では、「戦隊」という語句が含まれない冠名の使用や、戦隊シリーズで多数見られる「戦隊名の一部+色」に代わり「色+ナンバー(例:レッドワン)」を各戦士の呼び名とするなど、様々な試みがなされており、スーパー戦隊シリーズ自体が転機(ターニングポイント)となった作品でもあった。また、本作から『宇宙刑事ギャバン』から使われていた『東通ecgシステム』が本格的に使われた。
とりわけ、その一環として導入された女性戦士が2人という要素は後続の諸作品にも影響を与えた。それに付随する形で、本作品でのイエローであるイエローフォーはヒロインと設定され、シリーズ初の女性のイエロー戦士が誕生することとなった。
また、毎回出てくる怪人が一度は敗れると巨大化するパターンを排していることも大きな特徴である。巨大戦の対戦相手は巨大化した怪人ではなく、巨大ロボットである。これはバトルフィーバーJ、大戦隊ゴーグルファイブに続き、3度目であり、これ以降の作品で、巨大ロボットをメインの対戦相手のひとつとしているのは、特捜戦隊デカレンジャー、轟轟戦隊ボウケンジャーのみである。しかしバイオマンの巨大ロボット戦はそれ以前、それ以降の作品のどれともオリジナリティーの面で大きな差がついている。バトルフィーバーの悪魔ロボット、ゴーグルファイブのコングの大半は等身大怪人とフォルムが共通しており、実質、巨大化した怪人との戦闘と大差無い。デカレンジャーの怪重機は同一の物が複数存在しており、ボウケンジャーの場合、クエスターロボや大邪竜は複数の巨大戦の相手のうちのひとつに過ぎない。しかしバイオマンのメカジャイガン、ネオメカジャイガンは等身大怪人との形態上での関連性も一切無く、全話、別々の物の登場となっている。
企画当初は物語と設定におとぎ話の要素を盛り込んでおり、過去にバイオロボと邂逅しバイオ粒子を浴びたおとぎ話の主人公達(桃太郎、金太郎、一寸法師、かぐや姫)が現代へとタイムリープしてきて現代人とともに戦うという構想が考えられていた。この設定は早い時期に没となったが、郷が動物との意思疎通をできる点や、メンバーのキャラクター設定などにその名残が見られる。
敵首領・ドクターマンこと蔭山秀夫と、息子秀一をめぐる親子のドラマ、そしてリーダーである郷史朗と肉親とのドラマが用意されるなど、作風はやや高齢層を狙ったものとなっている。
キャスティング[]
戦隊側は、1978年デビューの阪本良介(郷史朗役)と1981年デビューの矢島由紀(小泉ミカ役)以外は芸歴の浅い新人で構成されており、そのためか物語当初は郷とミカがストーリーのメインを張ることが多く見られた。
しかし、第7話から10話のアフレコ前に矢島が突然、無断で降板、消息不明となってしまったため、第7話から10話では矢島と声質が似ている声優の田中真弓が代役としてアフレコを行い[1]、埋葬シーンでも採石場にてスーツ状態のまま弔いが行われ[2]遺影も飾られていない。このことからも矢島と全く連絡が取れない状態となっていたことがうかがえる。降板の理由については諸説あるが、2011年現在も明らかにはなっておらず、その消息も未だ不明のままである。彼女の所属事務所であるJACはこの無断降板の埋め合わせ及びお詫びとして、当時同事務所所属のエース俳優の真田広之を当番組に出演させている。
この矢島の降板に伴い、新たに新人の田中澄子(矢吹ジュン役)が加わったことでレッド以外は全員、新人俳優が担当することとなったが、これにより郷史朗=リーダーとしてのキャラが一層引き立つこととなった。それに対し敵側はベテラン陣や知名度のあるタレントを起用することでメリハリをつけた。
また声優陣はそれまでの俳協中心のキャスティングに代わり、『仮面ライダーシリーズ』(1号からZXまで)のテアトル・エコー所属の声優が多数起用されている。この影響により、それまで戦隊シリーズでナレーションを務めて来た大平透に代わり、新たに村越伊知郎がシリアスな語り口でナレーション担当として起用されている。
スタッフ[]
メインライターは前作から変わらず曽田博久。今作から藤井邦夫がサブライターとして新たに参加し、多彩なストーリーを執筆した。実は藤井は監督としてもオファーがあったが、特撮作品の演出は自信がないとの理由で依頼を断っている。
メイン監督は前年より特撮作品の演出に参入した堀長文がパイロットを担当。戦隊シリーズに初めてビデオ合成を導入したり、長回しのカットを多用したりと演出に新風を吹き込ませた。堀はその後3作品連続でパイロット作品を手掛けた。
また東映の鈴木武幸プロデューサーが本作の途中からチーフプロデューサーに昇格、シリーズの数多の作品で辣腕を振るい続けることになる。いずれもプロデューサーの鈴木とサブライターの藤井とカメラマンのいのくままさおと言った『がんばれ!!ロボコン』の嘗てのスタッフが7年ぶりに本作で再集結を果たした。
シャープなデザインが特徴のギアの各キャラクターは、前作より引き続き参加の出渕裕が担当した。最終回に登場したキングメガスについては、デザインを納入したあとになってからドクターマンがバルジオンを手本に創ったと言う設定を知らされたため「可能だったらもっとそれらしいデザインに直したかった」と回想し、自身の画集にはバルジオン風のよりヒーロー然としたキングメガスのイラストも掲載している。
評価[]
上記の通りマンネリ化打破と野心的な新機軸が多く盛り込まれた結果、本作品は当時の戦隊シリーズで「過去最高」の売上[3]を達成した作品であり、戦隊シリーズを玩具業界で「定番」と位置づけた。ただしバンダイの見込みでは本作は前作『ダイナマン』対比で130%の売上[4]を期待されていたが110%の売上に留まった。
またテレビ局に入る本作のキャラクター使用料は、1984年度における全テレビ局のキャラクターの中で『キン肉マン』に次ぐ2位である[5]。
登場人物[]
超電子バイオマン[]
- ■ 郷 史朗(ごう しろう) / レッドワン
- 主人公。バイオマンのリーダー。24歳。この劇中世界では日本人初のスペースシャトルパイロットである。やや短気だが強い責任感と熱い心で仲間を引っ張っているという絵に描いたようなリーダータイプの好青年。バイオ粒子を直接浴びた影響か動物と会話をする能力を持っており、犬や猫、鳩などから情報収集をしたりすることも。 ジュンが加入した時には、ギアを倒すまで戦い抜く事を心新たに誓った。 両親とは幼い頃に死別したと思われていたが、終盤に父・郷紳一朗と思わぬ形で再会を果たす・・・。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた桃太郎という設定。動物との会話ができるという能力は桃太郎がお供の犬・猿・雉を連れていたことに由来するもの。バイオロボと出会った500年前の先祖は武者修行中の侍。
- ■ 高杉 真吾(たかすぎ しんご) / グリーンツー
- 23歳の元カーレーサー(演ずる太田は、A級ライセンス所持者)。一応ミカ死後のバイオマンのサブリーダー格になるが、おっちょこちょいで風貌も三枚目と、いささか頼りない人物。精神的に脆く自分に自信が持てない面も多々見られ、それが原因で失敗することも多いが、その度に仲間の支えや必死の努力で克服する。また、抜群の運動神経と反射神経、そして、カーレーサーとして身につけたメカへの知識を生かして活躍する。野球部に所属した経験もあるというがっちりした風貌からは意外だがブレイクダンスが得意で、グリーンツーに変身した際に生かしている。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた金太郎という設定。ガッチリとした体格の肉体派という設定がその名残。バイオ粒子を浴びた先祖は猟師。
- ■ 南原 竜太(なんばら りゅうた) / ブルースリー
- 18歳。漁師の家に生まれた小柄な熱血漢。荒くれものの父親に反発し、劇中の数年前までぐれていた経験もある。失敗を犯し弱音を吐く高杉を殴りつけ叱咤激励する、非道を働くプリンスをぐれていた時の自分と重ね合わせ説得しようとするなど、郷よりも更に直情的である。マリンスポーツが得意で、変身後も水中戦を得意とし、また強力な足腰の力を利用した跳躍や滑空を中心とした軽快な戦闘スタイルを得意としている。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた一寸法師という設定。俊敏で小柄という部分にその名残がある。500年前の先祖は百姓。
- ■ 小泉 ミカ(こいずみ - ) / イエローフォー(初代)
- 亡き兄の遺志を継ぎアフリカの大自然を撮影することを夢見るまだ18歳の若き女性カメラマン。気が強く負けず嫌い。初めは自分の夢を貫きたいと闘うことを拒否しようとし、バイオマン加入後も郷と意見を対立させて単独行動に走る面も見られた。格闘術とバイクの運転が得意で、愛車はスズキRG250Γ(HBカラー)。バイオマンのサブリーダー的ポジションにあったが、第10話にて反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの前に倒れ、息を引き取る。スーパー戦隊シリーズ中では通算3人目、かつ女性としては初にして2024年現在、唯一の殉職した戦士。
- 初期の企画では5人の中で唯一の現代人という設定。夢のためにバイオマンとして戦うことを拒むという設定はそのまま生かされた。バイオ粒子を浴びた先祖はくノ一。
- ■ 矢吹 ジュン(やぶき - ) / イエローフォー(2代目)
- 19歳。元オリンピック候補のアーチェリー選手。 バイオロボはバイオマン候補を選び出す際、ギアが侵攻した日本国内限定で選び出したため、選出当時ヨーロッパ(イギリス)遠征中だった彼女は資格者では有ったものの選ばれなかった。 ギアの面々を目の前にして尻ごみするどころか自らその戦いに首を突っ込み、まるでバイオの血が導いたかの様に合流し、紆余曲折を経て美しい地球を守るために戦うことをテクノブレスに誓い、第11話からイエローフォーとしてバイオマンの一員となった(そのため、ミカとは面識がなく、演じた役者同士も同じ。)。アーチェリーが得意で、自身のアーチェリーセットを変身後にはメンバー唯一の専用武装バイオアローに変形させて戦う。 性格は好奇心旺盛で面倒見が良く、ミカ程ではないが勝気な面も。 バレエも得意でプロポーションも良く、運動神経は抜群だが、クモが大嫌い。ミカの同族の可能性が高いが、劇中や公式では触れられていない。
- 「女戦士炎のちかい」の予告映像でひかるの頬を叩く場面が本編でカットされたのは、当初は初代イエローフォーで撮影された話を撮り直ししたため、性格設定が微妙に異なり、本放送ではその場面をカットしたからである(東映ヒーローMAXでひかる役の牧野美千子が当時のことを告白している)。
- ■ 桂木 ひかる(かつらぎ - ) / ピンクファイブ
- 20歳の女子大生。プロ並みの腕前を誇るフルートが趣味。フルートを武器として使ったこともある。お嬢様風のルックスにおっとりとした性格と戦士っぽさがあまり感じられないが、他のメンバーに負けず劣らず芯は強く、ピンチに取り乱すピーボを叱咤激励したことも。植物知識に造詣が深い。また心優しくギアの新頭脳ブレインに友情と優しさを説いて交流を持ち、メカクローン1号がドクターマンの敵討ちの協力をバイオマンに懇願した時はこれを信用しいぶかしがる他のメンバーを説得するなどした。幼い頃大病を患い長く入院していた時期があり、その時の経験から看護婦に憧れている。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びたかぐや姫という設定。「ヒメ」という愛称が付けられていた。本編でバイオ粒子を浴びた先祖が公家のお姫様だったのは初期設定の名残。
バイオマンの協力者[]
- ピーボ
- バイオ星平和連合がバイオロボとともに地球に送り込んだ金色のサポートロボ。元はバイオ星でバイオ粒子の実験助手ロボとして製作された。地球でバイオベースを建造し、バイオマンのサポートを行う。時にはバイオロボの操縦や、バイオロボの強化パーツとして合体することも出来る。非常に人間くさい感情を持ち、かなりのおっちょこちょい。精神的にはまだまだ子供であり、親友であるジョーイと再会した際やシルバが現れた際には感情が不安定になりかなりの混乱を起こした。
- 柴田博士(しばたはかせ)
- ドクターマン(=ロボット工学者・蔭山秀夫)に対抗するため、メカ人間に取り付ける「良心回路」の研究を行っている科学者。妙なひげに色眼鏡の怪しげな風貌をしている。その正体は、かつての蔭山の友人であり、史朗の父親でもある科学者・郷 紳一朗(ごう しんいちろう)。彼はかつての友人の暴走を止めるべく、自らの死を偽装するとともに自身の肉体をドクターマン同様メカ人間化することで研究を進め、新帝国ギアの打倒のために動いていた。
- 蔭山秀一(かげやま しゅういち)
- ドクターマン=蔭山秀夫の実の息子。17歳。父の存在は知らず「中村 公一(なかむら こういち)」として生活していた。運命のいたずらで彼は柴田博士やバイオマンたちと知り合い、父の野望を止めるために柴田博士の助手として働くこととなった。顔がプリンス(ギアの幹部)と瓜二つであるため終盤では、プリンスに変装したこともある。
- 蔭山節子(かげやま せつこ)
- ドクターマン=蔭山秀夫の夫人。17年前に赤ん坊の秀一を連れて夫の元を去っており、バイオマンと、中村家の養子になっていた秀一に手紙と記録映像を見せることでドクターマンの正体を教えた。彼女自身は写真と声のみで本編には登場していない。彼女の離反はドクターマンの精神的外傷になっているらしく、夫人に興味を抱いたモンスターに癇癪を破裂させている。
- ミキ
- サタンメガスを修復させるエネルギー転送装置としてギアに造られたメカ人間。セーラー服の女子高生の姿をしている。修復エネルギーは攻撃にも使用可能。柴田博士に「良心回路」を取り付けられたために良心に目覚めるが、良心が目覚めたことで「本来の役割」を無意識に実行してしまうことに苦しむ。
新帝国ギア[]
「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と考える総統ドクターマンが率いるメカ人間の帝国。南極の奥地にある機械の城ネオグラードを拠点とする。人間を下等な存在だと断定し、メカ人間こそが地球を支配すべきだと考え、人類への攻撃を開始した。メカ人間達は「フォア・ザ・マン!」「オブ・ザ・マン!」「バイ・ザ・マン!」とドクターマンへの尊称を連呼し、メカジャイガン、ネオメカジャイガンという巨大ロボットとメラージュ戦闘機で日本を狙う。スーパー戦隊シリーズにおいて、人間が悪の組織の首領である初のケースとなっている。
「メカ人間」はアンドロイドとほぼ同義であるが、ドクターマンのように元々人間でサイボーグの概念で語るべきものも含んでいる。ただしドクターマンに関しては、自分が人間であることを隠していた。
なお出渕は、後年に発表した画集「NEOS(ネオス)」は企画当初の敵組織の名前をそのままタイトルとして用いたもの、と画集の中で明かしている。
- ドクターマン
- 新帝国ギアを一人で作り上げた天才科学者で、その正体はロボット工学者だった蔭山秀夫(かげやま ひでお)。コンピューター研究の一環として、脳細胞を人為的に発達させて常人の数千倍の力を発揮させるというロボット工学者としては門外漢であるはずの実験を、自らを実験台とすることで成功させ、コンピューター以上の思考能力を得て以降は「機械こそ人間に取って代わるべき」と考え、ギアを創設する。副作用として発生した肉体の老化は、体の相当部分を機械化することで対応している。中盤、息子との決別を機に自身を再改造し、脳までも機械化。それに合わせてコスチュームも変更された。指揮棒から放つサイコビームで作戦を失敗した幹部に制裁を与える。全身から衝撃波を放つことも可能。
- 「メカには心は不要」が自論だが、自身は完全に心を捨てきれた訳ではなく、幹部であるビッグスリーやジューノイドに喜怒哀楽のある人工知能を搭載するなど人間的な一面を見せることもあり、特に家族が絡むと感情的な行動に出る傾向がある。本人もそれを自覚はしており、再改造を行なった際に人間的な感情を低減させる処置を行い、ネオメカジャイガン投入時には、自身の手足であるジューノイドもろとも、バイオマンを抹殺しようとする手段を選ばない冷酷な行動はその最たる例であったが、完全に感情を捨てきることはできず、人としての情は最期の最期まで残したまま敗退した。この他、プライドが高く負けず嫌いでむきになりやすい性格ゆえの失敗もままある。
- 技術者としては歴代戦隊シリーズの敵役の中でも最高レベルであり、たった一人で新帝国ギアを築き上げ、多種多様かつ高性能の巨大ロボットを開発したのみならず、異星の科学を短期間で解析してバルジオンの改良型を完成させるほどである。
- ドクターマンのデザインイメージに際しては、元々天本英世が演じることを念頭においていたことを出渕裕が明らかにしている。
- ビッグスリー
- ギアの大幹部で、メカジャイガンやジューノイドを使い実際の作戦を指揮する。
- メイスン
- ビッグスリーのリーダー格。ビッグスリーの中で最高の知能を持つ。中年男性風の渋い容貌をしており、スーツ姿の紳士風に変装することもある。光線を発射するロッドを武器とし、戦闘力は非常に高い。性格は残忍で人間を軽蔑しているが、その性格には相当人間臭い面があり、ドクターマンの機嫌を取るために黄金を強奪したり(ドクターマンからは「下らん」と一蹴された)、自分を造ったドクターマンが人間だと知ると反乱を計画し、彼に取って代わろうとする野心家の側面を持つ。しかし反乱は失敗し、野心やドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された。後半、ジューノイドの強化とともにパワーアップされ、顔面は機械が露出し、右腕にメイスンミサイルを装備し、右手がメイスンバルカンに変形するようになった。胸からレーザーを発射することも可能。
- デザインのイメージになったのは団時朗。
- ファラ
- ビッグスリーの一員である女性型メカ人間。ビッグスリーの中で最も残酷な心を持つ。メイスンに負けず劣らずの性能を持っている。光線を発射する細身の剣が武器。三人の中で特に変装が得意。プライドが高く嫉妬深いという性格のため、直属の配下であるファラキャットしか信用しておらず、ファラキャットとは常に一緒に行動する。[6]
- メイスンの反乱の時は彼に与するなど、彼女も野心家の側面がある。しかし反乱失敗後、メイスン同様にドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された。
- 後半からはパワーアップし、口からファラビームストームやファラフレイムを吐いたり、肩からレーザーを発射したり、投げキッスで光のナイフを複数作り出すファラキッスを使用できるようになった。ただし、ドクターマンにジュウオウの復活を懇願したモンスターとは違い、メッツラーが直属になった事と反乱後の記憶操作の影響があってかファラキャットを強化改造するように頼んでいない。
- デザインのイメージは真行寺君枝。
- モンスター
- ビッグスリーの一員であるスキンヘッドの巨漢型メカ人間。ビッグスリーの中で最高のパワーを誇る。武器は斧のモンスタートマホークで、ビッグスリー3人の武器を交差させると強力な光線を発射できる。怪力自慢だが製作に際してパワーだけが重視された影響か、彼の性格はメイスンやファラのような冷酷さがなく、ビッグスリーの中で最も人間臭い。そのため、メイスンやファラには少し[7]、プリンスにははっきりとバカにされている。さらには製作者のドクターマン自身も認めてしまうほど無教養で考えることが苦手な面がある。しかし、その反面ドクターマンへの忠誠は厚く、メイスンが反乱を計画した際にはドクターマンの暗殺に加担することを躊躇(最終的には計画に協力した)しており、バルジオンの争奪戦ではその命懸けの功績はドクターマンも賞賛した。直属の部下であるジュウオウとはメカ同士とは思えない「血の通った関係」を感じさせ、メタルメガスの一件ではたった一人でジュウオウのパーツを拾い集め、その足でネオグラードに戻り、修理をドクターマンに懇願したほど。他の二人同様、人間への変装が可能だが、その魁偉な風貌から一般人にもあからさまに怪しまれてしまうことも多々あった。一人称は「俺」または「ぼくちゃん」。夢はファラとの結婚。
- 後半にてパワーアップし、右腕をビッグアイアンやビッグハンド、ビッグカッターやビッグフックといった武器への換装が可能になった他、モンスタービームを発射できるようになった。
- デザインのイメージは演じたストロング金剛本人。これは出渕がデザイン依頼を受けた時点で、モンスター役は金剛と決まっていたことを聞かされていたため。
- ファラキャット
- ファラのボディーガードである女性型メカ人間。ファラは「私の可愛い小猫ちゃん」と呼んで寵愛している。アクロバティックな動きに加えて、鋭い爪による引っかき攻撃や投げナイフ、華麗なヌンチャク捌きを見せるなど抜群の格闘技センスを持ち、バイオマンをしばしば圧倒した。本来なら後述の中幹部であるジューノイド5人と地位は同格の筈だが、中幹部の待機室には登場していない。
- キャット軍団
- 劇場版に登場したファラキャットの3人の部下。サイ、斧、短剣といった武器を二刀流で使う。3人ともイエローフォーのバイオアローで絶命。なお、画集「NEOS(ネオス)」に収められている「キャットクローン」とは全く関連は無いと思われる。
- ジューノイド
- ドクターマンが生体部品とメカを合成して作り出した怪人達(中幹部格)で、「ジューノイド5獣士」と呼ばれる。後半はメタルメガスによる無差別攻撃を受け、砲撃から生き延び強化改造されたサイゴーン、メッツラーとモンスターの懇願により復活強化されたジュウオウの「ジューノイド3獣士」となる。[8]
- 戦隊史上、幹部クラスの怪人が交互に登場するのは後にも先にもこのジューノイドたちのみであり、その点ではシリーズ中でも稀有な存在と言える。第28話、第31話及び劇場版では5人全員で出撃。特に劇場版では、ジュウオウ、メッサージュウ、サイゴーン、メッツラー、アクアイガーの順にバイオマンの名乗りを模した名乗り口上を行い(最後の決めポーズは中央のジュウオウがレッドワンのポーズと手の位置が上下逆に、それ以外の4人のポーズが、バイオマンのそれと左右対称になっている)、それぞれの必殺技を一斉にしかけて相手を攻撃する「ジューノイドスクラムアタック」という連携技を披露し、後年の作品で度々登場する悪の戦隊の原型とも言うべき活躍を見せた。
- メッサージュウ
- 鳥か翼竜のようなデザインのジューノイド。常に先陣を切り、荒っぽくも正々堂々と勇猛果敢に挑む正攻法での戦闘を得意としていた。時速700キロの飛行能力を生かした空中戦を得意とし、両目からの超音波破壊ビーム、口からの超音波サイクルを主に使用する。この他戦闘には使用されなかったが、棒状の専用武器メッサーバトロンも存在する。[9]
- 新型メガスによる無差別砲撃によって5獣士の中で最も原型を留めない損傷によって戦闘行為及び帰還不能状態になった。[10]。
- 第13話でのモンスター起用時、既に負傷状態であるにもかかわらず、無理矢理モンスターの盾[11]にされたり、戦闘中にしりもちをついたりするなどの不名誉な扱いも稀に担わされていたが、バイオマンの初戦の相手を務めた他、3話連続起用、ビッグスリーからの唯一の戦線抜擢、自身の活躍が際立つ登場話など、その有能ぶりを視聴者へ与える好印象な存在として、5獣士の中でも優遇されていた。
- 出渕が描いた最初の準備稿ではメッサージュウは昆虫をイメージしたものだったが、2度の改訂により完成した経緯があり、ジュウオウとのコラボが可能なメッサージュウ専用のメカジャイガン・マッハカンスの草案[12]のも存在する。
- サイゴーン
- 不動明王と阿修羅を合わせたようなデザインで3つの顔を持つ。瞬間移動を繰り返し、手にしたサイコステッキから光線を発射して相手の自由を奪う「不動念力」、火炎爆弾、口からの火炎放射、冷凍ビームが武器。ステッキは、設定では斧に変形可能で、一部スチール写真等で形状が確認できる。不気味な外見と笑い声が特徴だがファラの癇癪に怯えたり、負傷したメッツラーを気遣うなど、意外と細やかな神経の持ち主。
- 第31話にて、メタルメガスによる無差別攻撃を受け大破したが辛くも生還し、生態的なデザインからロボット然としたデザインのニューサイゴーンとなって復活し、その際にメイスンの直属となった(ただし、一度だけファラの指揮下で働いたことがある)。より強化された念動力「ホラーキネシス」、両眼から発射する「デスビーム」、口から発射する高熱火炎弾「サイゴーンフレアー」を繰り出す他、ホラーキネシスの応用技でミニカーを通して本物の無人車を操る「ゴーストカー」、土砂崩れを引き起こす「岩石落とし」などを駆使して5獣士の頃以上の戦闘能力と存在感[13]を見せた。
- ジュウオウ
- 馬鹿力と鉄球で戦うジューノイド。トゲ付き棍棒や指に仕込まれた機関銃も武器としている。モンスターを「オヤビン」と呼んで慕っており、第13話でモンスターがメッサージュウと組んで任務を行った際も、勝手に助太刀に現れる程。愛嬌あふれる性格で、5獣士きってのコミカルキャラ。その分単細胞でギアの作戦を台無しにしてしまうことも多かった。モンスターが他のジューノイドとともに任務を行うことがあったのに対し、ジュウオウはモンスター以外のビッグスリーの配下についたことはなく、そのためメイスンとファラには快く思われていない節がある。
- メタルメガスの攻撃では本来の頑丈さもあり、5体の中で損傷が最も軽微だったが、大ダメージを負ったサイゴーン、メッツラーとともに、郷もろとも崖から転落した際にバラバラになってしまう。それを不憫に思ったモンスターが自力で破片を拾い集めてドクターマンに修理を直訴。メッツラーやサイゴーンらと同様にパワーアップされ、正式にモンスターの直属となった。パワーアップをしてからは胸からバリバリロケットを発射する。パワーに反し、動きが鈍重でスピードが弱点だとモンスターに、共に分析された。(40話)
- メッツラー
- フードに包まれた一つ目の頭部を持つ不気味な風貌が特徴のジューノイド。レイピアとペンチ状の左腕を武器とする。巨大な一つ目から放つ光線「メッツラービーム」や衝撃波「ゴーストハリケーン」の他、分身能力や「チェンジゴースト」で姿を消して不意打ちを食らわせたり、流体化(緑色の液体へ変化できる)する能力を駆使し、忍者を彷彿させる戦法を得意とする。
- メタルメガスの砲撃によって損傷したが、他のジューノイドが盾[14]となり爆風の直撃を免れていたことでサイゴーンとともに生還。修理・パワーアップされた際にファラの直属となった(ただし二度、メイスンの指揮下で働いている)。
- ニューメッツラーになった際には頭部と右手が機械的になり、改造される前より気味悪さが減少した。パワーアップ後は幻影を作り出す目からの光線「ミラージュビーム」や、右腕を伸ばす「メッツラー・アームストレッチ」という能力を使う。全話通して作戦に起用された回数が5獣士の中で最も多い[15]
- 目が顔(ツラ)にあるために「メッツラー」と命名されたという。
- アクアイガー
- 半魚人のような姿をしている。時速550キロで泳げる。モリや槍としても使用できる銃・アイガーガンを武器とし、アクアイガー水竜巻や口から吐くシャボン玉爆弾、衝撃波のアクアハリケーンで攻撃する。ジューノイドの中で唯一水中戦が可能であるのだが、その利点は全体を通しても発揮される場が少なく、負傷して帰還後に修理を懇願するも、モンスターに足蹴にされた上に、他のジューノイドからも暴行を受けるなど、不遇な扱いを受けることも多かった。
- 31話にてメタルメガスの砲撃により、本来の特性が仇(耐火性が弱い点)となり、その爆炎に耐えられず、四散する損傷によって戦闘不能となった。
- メカクローン
- ギアのロボット戦闘員。クローンの如く同型の単一量産兵士である事が名の由来と思われる。行進時は全員揃った動きをする。銀色の仮面の下に醜いメカの顔を隠している。武器は斧状の剣と銃だが、バイオスーツには通じない。
- 出渕の発言によれば、デザイン面で『スーパーロボット レッドバロン』前半に登場する戦闘兵士・メカロボの影響を強く受けているという[16]。
その他[]
- メカ人間ジョーイ
- 爆発したバイオ星から地球に漂着したビデオCDを見たドクターマンが、ピーボを騙すためにピーボのバイオ星での友人に似せて作ったメカ人間。ピーボと「再会」し、バイオベースの秘密を探ろうとしたが、ビデオメッセージを見たピーボにその正体を見抜かれた。ビデオメッセージは滅亡寸前のバイオ星からジョーイがピーボに宛てた遺言であり、バイオ星の言語で話していたため、さすがのドクターマンもジョーイがすでに故人であることを知らなかった。
- ツインドール
- 双子の少女の姿をしたメカ人間。スーパーコンピュータ開発に必要な子供の脳細胞を集めるために、特殊な長縄跳びで子供を異常空間に転送する。スーパーコンピュータが破壊されると消滅する。ツインカンスのコントロールも行っていた。
- 新頭脳ブレイン
- ドクターマンによって作られた史上初のタンパク質合成による自我を持つコンピュータ。アンカーカンスを制御する頭脳として登場し、国際連合安全保障理事会に挑戦するが、感情を持つが故にバイオマンの挑発に乗って勝手な行動を取ったり、ひかるとの交流で良心に目覚めるなどしてドクターマンの怒りに触れてしまう。
- プリンス
- ドクターマンが生き別れの息子・秀一の成長した姿を想像し、「自分の息子」として作り出した少年型メカ人間。当然、秀一に外見は似ているが、性格は冷酷冷徹。ドクターマンの後継者及びギアの最高幹部として作製されただけあり、モンスターを片手でいなすなど、全ての性能においてビッグスリーの面々を上回っている。だが彼をメカ人間と知らない南原との接触により、プリンスとドクターマンの思わぬ弱点を露呈してしまう。武器は光線を発射する指揮棒とショットガン。グロテスカンスを使用する。この他、49-50話でシルバがバルジオン奪還のために作ったものが存在するが、秀一が変装してすり替わったため、ロボットとしてのプリンスは起動しなかった。
- メカクローン1号
- その名の通りドクターマンが初めて造ったメカクローン。既にメカが老朽化してあちこち破損しており、雑用係としてこき使われていたが、バイオマンの面々にドクターマンへの厚い忠誠心を語るなどの自我を持ち、ドクターマンを殺した(と思われた)ビッグスリーに復讐しようとした。
- マグネ戦士 / 山守正太
- 根倉山で1人で暮らしていた野生児。人間離れした運動神経を持ち、敵味方に「もしやバイオの血を受け継ぐものか?」と思われた。ジュンに惚れて自らもバイオマンとなろうとするが、バイオロボに「資格なし」と判定されてしまい、意気消沈しているところをファラに騙されてバイオマンと戦うための戦士「マグネ戦士」とされてしまう。しかし、ギアのコントロールから逃れ、バイオマンとともにギアに立ち向かった。レギュラーメンバーの配色に無い、黒色の戦士である点など、後年の作品の追加戦士、六番目の戦士の原型とも言える存在であった。
第3勢力[]
- バイオハンター・シルバ
- 第37話より登場。バイオ粒子を戦争に利用される恐れがあるとして「バイオ星平和連合」と対立し、結果的にバイオ星を壊滅させてしまった組織「反バイオ同盟」の作ったロボット。主な武器は反バイオ粒子を放つ拳銃・バイバスターで、後述するバイオキラーガン以上の威力と、0.03秒の抜き撃ちで高い命中率を誇る。また、肘から出すシルバニードルは射出も可能な遠近兼用武器で、メカ人間をも射抜く威力を持ちメイスンをも敗死させた。LSV合金製で、400m先のバイオ粒子反応をキャッチする探知機能を備える。100メートルを7.5秒で走る走力と、30メートルのジャンプ力を持つ。あらゆる武器・兵器に関するデータがインプットされており、ネオメカジャイガンの操縦も可能。腕を拘束されても、片腕の装甲を爆破することで脱出する。目的は「バイオ粒子反応を持つもの(それが無機物でも有機物でも)の抹殺」のみで、バイオ粒子でなければネオメカジャイガンと言った兵器の使用(更に悪とは言えネオメカジャイガンを盗んでいる)、犠牲を一切考慮せずピーポが過去の過ちを持ち出して説得しても応じようとしないなど、上記目的の達成のためだけに行動する危険な存在となっている。バイオ粒子を持つ者に対しては「バイオ粒子反応あり! 破壊!」と宣言した後、バイバスターの銃口を向ける。突如現れ「バイオ粒子反応あり!」と勝手に戦闘を吹っかけては、ある程度戦った後「お前達の相手をしている暇はない!!」と逃げていくという、バイオマン、ギア両勢力を引っ掻き回す非常に迷惑な存在。バルジオンとはぐれ、戦いで負けそうになった時は「おのれ…バルジオンさえあれば!!」と負け惜しみを度々言っている。
- シルバのデザインについては、キャラクターデザインを手がけた出渕が『人造人間キカイダー』の名敵役・ハカイダーを念頭に置いていたと語っている。
バイオマンの装備・戦力[]
共通装備・技[]
- テクノブレス
- バイオマンの5人が装備している変身用のブレス。通信機としても機能し、上面が開いてモニターが表示される。
- TV本編と劇場版とで変身ポーズが微妙に変化しているが、これは阪本がTV本編の撮影時に負傷し、劇場版撮影時に左腕を上げられなかったための措置である。
- TV本編:右手を拳に、左手を平手にして頭の上で合わせ、テクノブレスを胸の前に下ろして「バイオマン」と発声。
- 劇場版:右手を前へ突き出し、テクノブレスを胸の前に掲げて「バイオマン」と発声。
- バイオスーツ
- テクノブレスによって装着される戦闘スーツ。メカクローンの連射銃も防ぐ。装着者に時速120キロの走力と100メートルのジャンプ力を与える。頭部の超電子頭脳には超電子マニュアルが組み込まれている。超電子頭脳へのダメージを防ぐためにスイッチを切ることも可能だが、その間は通信が出来なくなる。後にスーパーエレクトロン開発のために強化されるが、強化スーツのバイオ粒子に同調するにはより強力な体力と精神力が必要。また、バイオの力は、生命の危機にさらされることで目覚める場合がある。
- バイオソード
- バイオマン全員が標準装備する武器。通常は光線を発する拳銃型だが、グリップ部をたたみ刃を出すことで短剣としても使用可能。しかし「これでソードと名乗るのは誇大表現ではないか」という様な形状だったためか、スーパーメーザーの様な長剣にも変形する。後述のバイオエレクトロンに使われる他、等身大戦闘で多用される。
- 戦隊シリーズの武器でメンバーに光線銃が導入されたのは今作が初である。
- バイオパンチ
- メカクローンの頭を粉砕する威力があるパンチ。全員共通技だが、主にレッドが使う。空中から両手パンチを放つ「スカイパンチ」もある。ブルースリーのパンチ力は2000kg。
- バイオキック
- スタンダードなキック技。全員共通技。ブルースリーのキック力は3500kg。バイオマンがフルパワーを発揮すると、パンチ力とキック力は500kg増加する。
- 反バイオ探知機
- バルジオン発見の情報を得て、それを探すためにピーボが3機開発してバイオマンに使用させたが、偽情報だったために発見できずに終わる。
個人武器・技[]
レッドワン[]
- ファイヤーソード
- 剣状にしたバイオソードに炎を帯びさせたもの。投擲する事もある。
- スパークソード
- 剣状にしたバイオソードをスパークさせて周囲の敵を弾き飛ばす。
- 超電子レーダー
- 10キロ以内の物体の動きをキャッチする。
- ダイビングアタック
- 空中から敵に体当たりする。グリーンツーも使用可能。
- バイオスーパーキック
- 空中で後方回転してから敵にキックを食らわす。
グリーンツー[]
- ハリケーンソード
- 剣状にしたバイオソードから嵐を発生させる。
- 超電子スコープ
- 透視能力。人間に化けたメカクローンも発見できる。ズーム機能も装備。
- グリーンブーメラン
- 緑色に光るブーメランを放つ。
- ブレイクアクション
- ブレイクダンスを応用して、踊りながら敵を攻撃する。
- スーパージャンプ
- 垂直に高くジャンプする。
- ブーメランキック
- ジャンプして一回転し、相手の頭上を飛び越え、着地する寸前に後ろ向きの体勢から相手に回し蹴りを決める
ブルースリー[]
- エレキソード
- 剣状にしたバイオソードに電気を帯びさせたもの。投擲することもある。
- 超電子イヤー
- 1キロ離れた地点の物音も聞き分けられる。
- スーパースカイダイビング
- 高速で空を滑空し、敵に体当たりする。
- ブルーカッター
- エレキソードの状態で、ジャンプして空中で一回転してから敵に斬りつける。
- クロスカッター
- ジャンプして回転を加えながら降下し、敵をバイオソードで切り裂く。
- スクリュークラッシュ
- ジャンプして螺旋状に急降下し、回転しながら敵の頭上にバイオソードを突き刺す。エレキソードの状態で使用することもある。
- フライングカッター
- 急降下しながら空中の敵をバイオソードで切り裂く。
- バイオパワーフルチャージ
- 子供を助けたいという思いが超電子頭脳で増幅され、その力で体内から電撃を発生させ、相手の体に密着して電撃を浴びせて倒す。9話で使用。
イエローフォー[]
- サンダーソード
- 剣状にしたバイオソードから空中に放電、落雷させる。
- 超電子ホログラフィ
- 12秒間、記憶した映像を空中に映し出したり、虚像で敵をかく乱する。
- アクションシューティング
- カメラのシャッターの様なカットに合わせて、強烈な連続攻撃を食らわす。
- ストロボフラッシュ
- 初代イエローフォーの技。超電子頭脳から強烈な光を放ち、敵を痺れさせる。6話で使用。
- バイオアロー
- 二代目イエローフォーの専用武器。使用時に実体化させる。その威力はメカクローンを一撃で射抜く。矢の先端にショック爆弾を付けることも可能。
ピンクファイブ[]
- レーザーソード
- 剣状にしたバイオソードからレーザーを放つ。
- 超電子ビームライト
- 暗闇を200メートル先まで照らす。
- ピンクバリヤー
- 超電子頭脳から発するビームでバリヤーを作る。
- ピンクフラッシュ
- 超電子頭脳から連続して強力な閃光を発し、敵を怯ませる。
- スピンチョップ
- 回転しながら敵に連続チョップを食らわす。
合体技・必殺技[]
バイオエレクトロン[]
- バイオマンが繰り出す必殺技の総称。彼らのヘルメットに搭載されている超電子頭脳が敵戦力を分析し、最も有効だと判断した技を使う。使われた技は以下の8種類。
- ミラクルレーザー
- バイオソード長剣タイプを合わせてエネルギーを発射する。
- バイオエレクトロビーム
- 5人のバイオソード銃タイプから敵の1点めがけて銃撃する。後のシリーズでも使われるようになった一斉集中射撃の元祖的な技でもある。
- バイオスーパーエレクトロン
- 超電子頭脳からバイオ粒子を発射する。作中後半からはこれの強化技「スーパーエレクトロン」に統一される。
- ビッグアロー
- 二代目イエローフォーのバイオアローを巨大化させ、巨大な矢を発射する。
- バイオリボルバー
- 敵を囲み5方向からバック宙回転をしながらキックを浴びせて天高く吹き飛ばす。
- ミラクルボンバー
- バイオソード短剣タイプから地走りを起こして敵の足下で爆発させる。
- サーカスループ
- 5人が空中回転しながら接近して一斉にキックする。
- ペンタビーム
- 地面に突き立てたバイオソード長剣タイプからの地走りで多数の敵を倒す。
スーパーエレクトロン[]
- 強化されたジューノイド達にはバイオエレクトロンが効かなかったため、バイオマンが研究と特訓の末新たに開発した必殺技。後半から使用された。先に挙げた「バイオスーパーエレクトロン」を発展させた技で、空中で円陣を組んだバイオマンが超電子頭脳から放たれる5人のバイオ粒子を結集、自らの体を砲身にしてエネルギー弾として発射する。いわば「バイオ粒子砲」とでもいうべき技。これをくらったジューノイドは大きな爆発とともに装甲にダメージを受け、さらにエネルギーの玉で遠くに吹き飛ばされる。終盤ではジューノイドに致命傷を与えるまでになった。
その他合体技[]
- ペアソード
- イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード長剣タイプをクロスさせて2色の波状光線を発射する。
- ペアビーム
- イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード銃タイプで同時に一斉射撃する。最終話では男性陣との連携で放ち、ファラキャットを倒した。
- ペアタイフーン
- イエローとピンクの合体技。空中で腕を組んで、回転しながら連続蹴りを放つ。二人で周囲の敵に宙返りキックを繰り返して蹴散らすバージョンもある。
- ペアキック
- イエローとピンクの合体技。二人で同時にキックを放つ。
- バイオソードフラッシュ
- 全員のバイオソード長剣タイプを合わせ、中心部から渦巻状の光線を放つ。打撃も光線攻撃も通じないゴーストカンスの幽霊達にもダメージを与えられる。
- スクランブル攻撃
- 5人で敵の周囲を何度も宙返りして撹乱しながら攻撃する。第3話で使用。
メカニック[]
- バイオドラゴン
-
- 全長:120m
- 重量:1800t
- 最高飛行速度:マッハ7
- 最高走行速度:550km/h
- バイオ星からピーボが乗ってきたバイオジェット1号とバイオジェット2号の母艦。二機を積んだまま空中で外装を展開し、空母形態に変形。二機のバイオジェットを発進させる。機体前面にレーザー砲を二門装備している。バイオロボが戦闘中に動けなくなった際には、下部から牽引ビームを放射して基地へと運ぶ。
- バイオターボ
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- 全長:4.8m
- 最高速度:350km/h(スーパースピード時:630km/h)
- グリーンツー、ブルースリー、ピンクファイブが乗るスーパーカー。運転はグリーンツーが担当する。車体上部には通信用アンテナ兼レーダーを、車体前面にはターボミサイルを装備している。一時的に加速するスーパースピード機能を持つ。
- バイオマッハ
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- 全長:2.2m(1号)、2m(2号)
- 最高速度:300km/h(スーパースピード時:540km/h)(1号)、250km/h(スーパースピード時:450km/h)(2号)
- 機動性と索敵能力に優れたスーパーバイク。レッドワンが乗る赤い車体の1号とイエローフォーが乗る黄色い車体の2号がある。バイオターボがギアに奪われた際にはグリーンとブルーが乗っている。バイオターボ同様スーパースピード機能を有している。鉤縄のキャッチロープを発射可能。
- バイオジェット1号
-
- 全長:25.6m
- 重量:36.8t
- 最高速度:マッハ12
- レッドワンとピンクファイブが搭乗。ミサイルとレーザー砲を装備。バイオロボの上半身になる。後年の『百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊』にも登場したが、作中の流れからその時はレッドワンが単独で操縦していたと推測される。
- バイオジェット2号
-
- 全長:31m
- 重量:552t
- 最高速度:マッハ10
- グリーンツー、ブルースリー、イエローフォーが搭乗。ミサイルとレーザー砲を装備。バイオロボの下半身になる。
バイオロボ[]
- 全高:52m
- 重量:920t
- 飛行速度:マッハ3(ただし最終話では日本から南極まで1時間未満で飛んでいるため、最高速度は更に速いものと思われる)
- 装甲:バイオ星の特殊金属・ジルバイオン製。宇宙一硬い金属だが、10万ボルトのビームには敵わない
バイオジェット1号とバイオジェット2号が合体した巨大ロボット。合体コードは「ハイパークロス」。合体前のバイオジェットの配色は2機とも白を基調としていたが、合体後のバイオロボは黒を基調とした外見になる。胸の黄色い部分が扉式の入り口となっている。
言葉は喋らないが自我を持っており、シュイーンという機械音が意思表示らしい。またお辞儀などの身振りで意思を示すこともある。直接5人のバイオマン候補をスカウトしたことや、敵の攻撃によりコクピット内のバイオマン達に危機が迫ったと感じ取って彼らを脱出させたりしたこともある。
空を飛ぶことも可能で、バイオドラゴン無しで単体で飛行して現れることもある。絶対的窮地に陥った時は目からの転送光線でピーボを召喚、回路の一部にすることでパワーアップする。体内に爆弾等の危険物があると、危険警報装置が作動して一時的に機能停止状態になる。
戦隊ロボの中では、合体後に変形する珍しいタイプのロボである(ただしバイオジェット1号は合体準備形態を経ての合体となる)。
- 武装
-
- スーパーメーザー
- バイオロボの主力となる必殺剣。戦隊シリーズのロボの中でも特に多彩な剣技を持つ。なお、シリーズ中では初めて敵に剣を折られてしまったが、同時に唯一、その状態で敵を倒したこともある。
- バイオシールド
- 防御用の円形の盾。しかしハニワカンス戦・カマキリカンス戦では縦真っ二つに斬り落とされてしまった。
- バイオロボミサイル
- 腹部から発射する単発ミサイル。ワクチンの発射に使用されたのが最初であり、以後は戦闘にも使用される。
- スーパーミサイル
- 両肩部から連射するミサイル。劇場版で初使用。
- バイオフラッシュ
- 目から放つ閃光で敵にダメージを与える。
- バイオロボビーム
- 目から放つ赤い光線。メラージュ戦闘機などを撃破する際に使用。
- スーパーキック
- スーパージャンプから放つ強力なキック。
- バイオ粒子光線
- 目からバイオ粒子エネルギーを放出する。ゴーストカンスの生み出す幽霊メカジャイガン達を消滅させた他、バルジオンにもダメージを与えた。バイオマンの先祖にバイオ粒子を浴びせたのもこの光線である。
- バイオ粒子フルパワー
- バイオ粒子エネルギーを全開にする。
- 塩素系ガス中和剤
- バイオロボミサイル発射口から巨大な缶を射出し、その中身を周囲に振り撒くことで、ネオメカジャイガンがガス管を破壊して発生させたガス漏れを食い止めた。
- 必殺技
いずれもスーパーメーザーによる剣技。
- ストレートフラッシュ
- スーパーメーザーをメカジャイガンのボディに水平に突き刺す。劇中で最も多用された技。
- ダッシングビーム
- 相手に向かって踏み込み、すれ違いざまに横一閃に斬りつける。名前に反して光線技ではない。
- コンセントレーション
- スーパーメーザーを胸元に構えた後、「円月殺法」のようにスーパーメーザーを円を描くように振りかざし、集中力を高めてから斬りつける。第5話のみモーションが異なり、円を描かずにスーパーメーザーを一度横に振りかざしてから斬りつける。
- コメットカッター
- スーパーメーザーを額に構えた後、左右に振りかざしてから斬りつける。
- チェーンソーカッター
- スーパーメーザーを額に構えた後、左右に振りかざしてから斬りつける。モーションはコメットカッターとほぼ同じである。
- 十文字斬り
- 特訓により編み出した技。その名の通り、敵を十文字に斬りつける。
- 逆転一文字斬り
- わざと後方へ倒れることで敵の攻撃を紙一重で回避し、そのまま地面に寝転がった状態から横一閃に斬りつける攻防一体の技。第20話のみ決め技ではなく、グロテスカンスのケーブルを切断するために使用。
- ウェイトアタック
- 劇場版で使用。高くジャンプしてカニカンスの頭上へ飛びこみ、そこから全体重を乗せて強引に斬り崩す。
- ブレイクアタック
- 縦一文字斬り。
- シャドウカッター
- 技名は未呼称。他の攻撃に紛れて敵を斬る。決め技ではなく、ミイラカンスのメタルテープを切り裂くために使用。
- ピンボールスティング
- 刀身にエネルギーを集中させ、弱点目がけて突き刺す。
- カットオフ
- 縦一直線に斬りつける。決め技ではなく、アマゾンメガスの髪の毛攻撃を切断するために使用。
- ビーム返し
- 技名は未呼称。その名の通り、スーパーメーザーを構えて敵のビーム攻撃を跳ね返す。決め技ではない。
- スーパーフラッシュ(1)
- スーパーメーザーを額に構え、強烈な光を放って周囲に小爆発を起こす。決め技ではなく、敵を怯ませるために使用。
- 名称不明
- 刀身を地面に突き立て、敵目がけて爆発を起こして攻撃する。決め技ではない。
- バイオ粒子斬り
- 上記の必殺技が通じないネオメカジャイガンに対抗するために編み出された技。全身にバイオ粒子エネルギーを纏いながら上空へ飛び上がり、スーパーメーザーを構えて「エネルギーチャージ」を行う。その後チャージが完了すると同時にバックが爆発、空中でバイオロボが数回回転するカットが入った後、レッドワンの「スーパーメーザー・バイオ粒子斬り!」の掛け声とともに滑空しながら敵を斬りつける。
- 後半からはこれを決め技として使用し、今まで使われていた必殺技はバイオ粒子斬りへの繋ぎ技に留まる形となった。また、バルジオンとの最終決戦及びキングメガス戦では、体内にピーボを取り込むことで更にバイオ粒子エネルギーを高めた強化版を使用している(通常はピンク色のエネルギーを纏うのに対し、こちらは金色のエネルギーを纏う)。
- スーパーフラッシュ(2)
- 最終話で使用(技名は未呼称)。ピーボを搭載することでバイオ粒子の出力を増強し、刀身に金色のエネルギーを纏ったスーパーメーザーを突き刺す技。前述のスーパーフラッシュとは技名こそ同じだが別物である。
- バイオ粒子斬りからの繋ぎ技として使用され、これによってキングメガスのコックピットを貫いて撃破した(もっとも、キングメガスは直前に放たれた強化バイオ粒子斬りで撃破同然のダメージを受けていたと思われるが)。
ギアの戦力[]
新帝国ギアが誇る数々のメカニックも、すべてドクターマンの手で作り上げられたものである。ドクターマンの専門分野はロボット工学であるが、電子工学や材料工学の分野でも既存の技術を遥かに凌駕する製品を開発しており、果てはタンパク質合成で生体コンピューターを作り上げるなど、世界一の天才の自称に恥じない優秀な技術力を有している。
- メカジャイガン
- ギアの巨大ロボット。通称は「カンス」で「○○カンス」と呼称される。常に数体のストックが存在し、ドクターマンの出撃指令(「メカジャイガン・○○カンス、出撃!」と呼称)でネオグラードの下部にあるドックから、巨大輸送カプセルで運ばれる。動物をモチーフにしたものが多く、大半が自動操縦で動く。
- ネオメカジャイガン
- 後半から登場。通称は「メガス」。「○○メガス」と呼称され、メカジャイガンよりも強固な装甲を持ち、武装も強力。ドクターマンの出撃指令(「ネオメカジャイガン・○○メガス、出撃!」と呼称)で輸送カプセルで運ばれるところまではメカジャイガンと共通しているが、最大の違いはビッグスリーが操縦する有人機となっていることである。より戦闘的な武器や器物をモチーフにしたものが多く、中にはレスラーメガスやラガーメガスといったスポーツに因んだものもあったが、全体的にはメカジャイガン以上に兵器然としたデザインが特徴。
- キングメガス
- 最終回(実際は最終回直前)で登場したギア最後の巨大ロボットでドクターマン専用機。一応ネオメカジャイガンに分類されるが、実際にはメカジャイガン、ネオメカジャイガンとバルジオンを解析して得られた反バイオ同盟の技術の集大成である。攻撃力、防御力と探査能力全ての面でそれまでのネオメカジャイガンやバルジオンを超えており、さらに反バイオ粒子兵器と通常兵器の並行使用能力を有しているため、反バイオ粒子でバイオ粒子を相殺しつつ通常兵器で攻撃を続けることが可能となっている。主に両手の反バイオ粒子砲、腹部の地底ミサイル、肩部のキングメガスレーザー、剣(これを使う時に何故か両腕が変化している)などを装備している。高度なバイオ粒子探知機でバイオマンの基地を発見、破壊したが、バルジオンの時と同様にピーボと合体してパワーをアップさせたバイオロボに次第に圧倒され、最終回前半であっさり破壊された。しかし、このキングメガスが破壊されるとネオグラードに設置してある、地球を消滅させる威力を持つ、時限式の反バイオ爆弾が起動するという隠し機能を備えていた。
- メラージュ戦闘機
- 新帝国ギアの戦闘機。メカクローンが操縦して都市などを爆撃する。ネオメカジャイガンからの脱出機としても使われる。
- ネオグラード
-
- 全長:地上380m / 地下250m
- 南極の奥地のクレバスに存在するギアの拠点。司令室の他、メカジャイガンなどの工場や格納庫を備える。世界中のあらゆる情報を収集することができ、日本のテレビ番組を視聴することもできる。なお、ネオグラードの外観自体は出渕のイラストをそのまま使用していたため、ミニチュアなどの造形物などは作られていない。最終話でのドクターマンの死と反バイオ爆弾の停止によってギアは完全に壊滅し、主を失ったネオグラードは南極の雪に静かに埋もれていった。
- 超鋼鉄
- ドクターマンが開発し、後にネオメカジャイガンに使用された装甲材質。スーパーメーザーでも容易には切断できないほどの硬度を持つが、当初は原料不足からハニワカンス一体分しか調達できなかった。
- バイオキラーガン
- 反バイオ粒子を使用した銃。第10話ではまだ反バイオ粒子を発生させる技術がギアには無く、人工衛星を使って宇宙空間から集積したものを使用していたが、それでも初代イエローフォーを殺害する威力を発揮した。最終話ではバルジオンの技術を解析して作られた反バイオ粒子発生機能を付加した改良型がキングメガスに搭載されており、バルジオンをも上回る出力の反バイオ粒子攻撃でバイオロボを苦しめた。
シルバの戦力[]
- バルジオン
- 終盤(48-50話)に登場した、反バイオ同盟が作った巨大ロボット。特殊金属バルバジウム製の装甲はバイオ粒子斬りも通じない硬度を誇る。飛行速度はマッハ3。一定距離内ならシルバの通信機により無人でも少々の行動は可能。他の者が操縦していても、シルバの呼びかけにより機能を停止する。シルバは地球飛来時にこのロボットとはぐれてしまい、バイオマン打倒のためにバルジオンを捜し回るが、バルジオンはシルバ以外でも操縦できるためギアも自己の戦力にしようとこのロボットを追い求める。武装は胸部中央の装甲を展開して発射する反バイオ粒子砲を主力として、必殺剣でもあるバルジオンメーザーと左腕に固定された盾と少ないが、凄まじい破壊力を持つ(バルジオンメーザーと盾の使用は48話のみ)。
- 「アンチバイオロボ」に恥じないデザインにしようと意気込んだ出渕は、バルジオンをヒーローメカさながらの正統派路線でデザインした。また、48話での出現時と50話でのバイオロボとの決戦ではオーケストラを使った荘厳で重厚なBGMが使用され、その印象をより深いものにしている。
- なお、49話でファラが操縦席からシルバにファラビームストームを浴びせた描写から、操縦席は頭部にあると思われるが設定などが非常に少なく、判然としていない。
海外で放映された際は名称がバルジオンではなくバイオデストロイアーに変更された。
キャスト[]
レギュラー・準レギュラー[]
- 郷史朗 / レッドワン(声):阪本良介
- 高杉真吾 / グリーンツー(声):太田直人
- 南原竜太 / ブルースリー(声):大須賀昭人
- 小泉ミカ / イエローフォー(初代)(声):矢島由紀
- 矢吹ジュン / イエローフォー(2代目)(声):田中澄子
- 桂木ひかる / ピンクファイブ(声):牧野美千子
- 柴田博士(郷紳一朗):中丸忠雄
- 蔭山秀一、プリンス:井浦秀智(2役)
- ドクターマン:幸田宗丸
- メイスン:中田博久
- モンスター:ストロング金剛
- ファラ:飛鳥裕子
- ファラキャット:大島ゆかり
- ナレーター:村越伊知郎
声の出演[]
- ピーボ:太田淑子
- メッサージュウ:八代駿
- サイゴーン:山下啓介
- ジュウオウ:安西正弘
- メッツラー:伊沢弘
- アクアイガー:永井寛孝
- バイオハンターシルバ:林一夫
- イエローフォー:田中真弓(7 - 10話・クレジットなし)
ゲスト[]
- 「テクノトピア21」の科学者:辻井啓嗣、志村忍(1話)
- 田島誠(萩山町の少年):工藤秀和(5話)
- ツインドール(双子のメカ人間):坂井香月、坂井江奈美(9話)
- 早瀬健(ジュンの先輩):真田広之(13話)
- 新頭脳ブレイン(声):曽我部和行(14話)
- 看護婦(メカクローン18号):長門美雪(15話)
- 浦島次郎:松川傑(17話)
- 浦島浜子(次郎の母):呉恵美子(17話)
- リサ(超能力少女):斉藤吏恵子(18話)
- プリンスに襲われた母親:成瀬静江(20話)
- 柳(カメラマン):小林アトム(21話)
- 工藤所長(ロボット研究所所長):松本朝夫(21話)
- 巡査:佐藤輝昭(22話)
- 篠原ユウ(家出少女):新山麻子(23話)
- 花園百合:沢井美奈(24話)
- 「もーれつ!ガマン大会」の司会者:藤井洋八(25話)
- ドラキュラ伯爵:新堀和男(25、26話)
- 蔭山節子(秀一の母):里見和香(26話)
- ハルオ(海辺村の少年):星野光司(27話)
- メカクローン1号(声及びスーツアクター):岡本美登(28話)
- ミチオ:神谷政治(29話)
- 国友兼光(刀鍛冶):高杉玄(30話)
- 国友明子(兼光の娘):立花愛子(30話)
- 津山舞子(バレー少女):平野雅子(32話)
- 津山静子(舞子の母):加藤陽子(32話)
- 明立高校野球部監督(高杉の監督):日吉としやす(33話)
- 洋介:野口隆哉(34話)
- マグネ戦士 / 山守正太:黒崎輝(35、36話)
- タカシ:加藤岳史(40話)
- 邦子(タカシの姉):若林味香(40話)
- 大沢(関東第四発電所所員):小倉雄三(42話)
- 所員:岡本美登(42話)
- メカ人間ミキ:柴田時江(43、44話)
- キャット軍団:野本奈穂子、菊地香理、志村忍(劇場版)
スーツアクター[]
- 新堀和男:レッドワン
- 剣持誠:グリーンツー、メッツラー
- 的場耕二:グリーンツー
- 喜多川務:ブルースリー
- 辻井啓嗣:イエローフォー、ジュウオウ
- 赤田昌人:イエローフォー、マグネ戦士、各種吹き替え
- 竹田道弘:ピンクファイブ
- 野本奈穂子:ピーボ
- 金田憲明:メッサージュウ
- 日下秀昭:バイオロボ、サイゴーン
- 石垣広文:グリーンツー、アクアイガー
- 岡本美登:バイオハンターシルバ、メカクローン1号
スタッフ[]
- プロデューサー:加藤守啓(テレビ朝日)、阿部征司(18話まで)・鈴木武幸(東映)、富田泰弘(東映エージエンシー)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド、TVアニメマガジン(22話まで)
- 脚本:曽田博久、藤井邦夫、鷺山京子、山本優、鳴海丈
- 音楽:矢野立美
- アクション監督:山岡淳二、横山稔(ジャパン・アクション・クラブ)
- 監督:堀長文、山田稔、服部和史
- 撮影:いのくままさお
- 照明:斉藤久、高橋弘
- 美術:山下宏、宮国登
- キャラクターデザイン:出渕裕
- 録音:上出栄二郎
- 効果:大泉音映
- 選曲:石川孝
- 編集:成島一城
- 製作担当:山本康郎
- 進行主任:奈良場稔
- 計測:黒須健雄
- 記録:石川和枝
- 助監督:阿部誠華、小中肇
- 製作デスク:寺崎英世
- 装置:東映美術センター
- 操演:船越幹雄
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:鷹志衣裳
- 装飾:装美社
- 撮影協力:後楽園ゆうえんち、浅間園・浅間火山博物館
- 企画協力:企画者104
- キャラクター制作:レインボー造型企画
- 合成:チャンネル16
- 現像:東映化学
- 車輌協力:MAZDA
- オートバイ協力:スズキ自動車
- ビデオ合成:東通ecgシステム(近藤弘志、前岡良徹、峰沢和夫、山本博司)
- (株)特撮研究所
- 操演:鈴木昶、白熊栄次
- 美術:大澤哲三
- 撮影:高橋政千
- 照明:加藤純弘
- 特撮監督:矢島信男
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
音楽[]
主題歌[]
戦隊シリーズとしては初めて劇伴担当者とは異なる作曲家が主題歌作曲を担当することとなり、当時の人気作詞家・康珍化と、音楽プロデューサーとして著名な加瀬邦彦の豪華コンビが起用された。作曲家とアレンジャーが分けられたのも本作より。
主題歌及び挿入歌を歌った宮内はこの曲がソロデビュー曲となり、以降の戦隊シリーズや東映特撮作品でも常連歌手として活躍することになる。
オープニングテーマ[]
- 「超電子バイオマン」
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- 作詞:康珍化 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 鈴木プロデューサーの回想によると、康はスタッフの熱意に負けじと、主題歌の歌詞を巨大な地球の写真に書き付けて送ってきたそうである。
- OP映像のキャスト紹介で、高杉真吾のものだけが第5話から差し替えられている。メンバー交替などによらず、一人だけ特別にOP映像が差し替えられた例は、他に『超新星フラッシュマン』のルー、『超獣戦隊ライブマン』の天宮勇介がいるが、これら二名と比べても高杉の差し替えは比較的早めに行われている。他作品が新機軸登場に合わせてOP映像が変更されると主役側のキャスト映像も変更されることも少なくないのに、原則的に戦隊では新型巨大ロボットなどの新機軸登場に合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われても主人公メンバーのキャスト紹介映像が変更されることはない。『鳥人戦隊ジェットマン』や『恐竜戦隊ジュウレンジャー』などはその典型で、同時期の作品(『特救指令ソルブレイン』など)が新展開に合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われて登場人物のキャスト紹介の映像も変更されたのに対し、新戦士の登場などに合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われても主役メンバーのキャスト紹介の映像は変更されていなかった。
エンディングテーマ[]
- 「バイオミック・ソルジャー」
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- 作詞:康珍化 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- エンディングの映像は、当時のシリーズのパターンとして5人の日常的な姿やメカの活躍シーン、敵側レギュラーのなど揃いといったシーンで構成されている。
- またイエローの交代、ギアのパワーアップとバイオ粒子斬りの登場、終盤におけるギア側のレギュラーの退陣と本編の展開に合わせて、当時としては珍しく幾度かのマイナーチェンジが行われた。
挿入歌[]
- 「俺達バイオマン」
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- 作詞:八手三郎 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平 / 歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73
- 「セクシャル・レディ」
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- 作詞:吉田健美 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平/ 歌:石渡マキ
- 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、「女戦士(ファイブマンのファイブイエローまで)」を紹介する際の挿入歌として使用されている。
- 「Blue Togetherness」
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- 作詞:冬杜花代子 / 作曲・編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、「力の戦士」紹介時の挿入歌として使用されている。
- 「大空翔けて!」
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- 作詞:冬杜花代子 / 作曲・編曲:矢野立美 / 歌:こおろぎ'73、ジャパン・エコーシンガーズ
- 「カラフル・バイオマン」
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- 作詞:吉田健美 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73、ジャパン・エコーシンガーズ
- 「夢みるピーボ」
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- 作詞:曽田博久 / 作曲・編曲:田中公平 / 歌:ピーボ(太田淑子)、コロムビアゆりかご会
- 「バイオロボの歌」
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- 作詞:八手三郎 / 作曲:田中公平 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 「夕焼けのペガサス」
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- 作詞:冬杜花代子 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平 / 歌:郷史朗(阪本良介)
放映リスト[]
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場ジューノイド及びゲスト怪人等 | 登場巨大メカ | スタッフ |
---|---|---|---|---|---|
1984年2月4日 | 1 | 謎の巨大ロボ出現 | メッサージュウ | カブトカンス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年2月11日 | 2 | 集合! 宿命の戦士 | サイゴーン | デビルカンス | |
1984年2月18日 | 3 | わが友バイオロボ | ジュウオウ | ゴリラカンス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年2月25日 | 4 | 自爆! メカ人間 | メッツラー | ビートルカンス | |
1984年3月3日 | 5 | 見えない敵を斬れ | ジュウオウ | ミイラカンス | 監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1984年3月10日 | 6 | 起て! バイオロボ | アクアイガー | サイカンス | |
1984年3月17日 | 7 | つかまったピーボ | メッサージュウ メカ人間ジョーイ |
イソギンカンス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年3月24日 | 8 | 戦え! 星に誓って | |||
1984年3月31日 | 9 | 人を消すなわ跳び | メッサージュウ ツインドール |
ツインカンス | 監督:山田稔 脚本:藤井邦夫 |
1984年4月7日 | 10 | さよならイエロー | サイゴーン | カメレオンカンス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年4月14日 | 11 | 新戦士ジュン登場 | メッツラー | ムシャカンス | |
1984年4月21日 | 12 | 殺人者グリーン! | アクアイガー | ハンマーカンス | 監督:服部和史 脚本:藤井邦夫 |
1984年4月28日 | 13 | ジュンよ | メッサージュウ | サメカンス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年5月5日 | 14 | 新頭脳ブレイン! | アクアイガー | アンカーカンス | |
1984年5月12日 | 15 | 女戦士炎のちかい | ジュウオウ | カエルカンス | 監督:山田稔 脚本:鷺山京子 |
1984年5月19日 | 16 | 走れ21599秒 | サイゴーン | ネプチューンカンス | 監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1984年5月26日 | 17 | 僕は龍宮城を見た | ジュウオウ | カメカンス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年6月2日 | 18 | 超能力少女の祈り | メッツラー | ハニワカンス | 監督:山田稔 脚本:鷺山京子 |
1984年6月9日 | 19 | 父はドクターマン | メッツラー プリンス |
グロテスカンス | 監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1984年6月16日 | 20 | プリンスの挑戦! | サイゴーン プリンス | ||
1984年6月23日 | 21 | 守れバイオベース | アクアイガー | カメラカンス | 監督:山田稔 脚本:鷺山京子 |
1984年6月30日 | 22 | 大泥棒?! ブルー! | メッツラー | スカラベカンス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年7月7日 | 23 | ギョ! 人形の襲撃 | アクアイガー | ピラニアカンス | 監督:服部和史 脚本:藤井邦夫 |
1984年7月14日 | 24 | 爆発する愛の花 | メッサージュウ | ドクガカンス | 監督:服部和史 脚本;鷺山京子 |
1984年7月21日 | 25 | プリンスの幽霊? | メッツラー 幽霊軍団 |
ゴーストカンス 亡霊カンス |
監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年7月28日 | 26 | 恐るべき父の秘密 | |||
1984年8月4日 | 27 | クモ地獄の女戦士 | メッツラー | クモカンス | 監督:堀長文 脚本:鷺山京子 |
1984年8月11日 | 28 | ドクターマン暗殺 | ジューノイド五獣士 | タコカンス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年8月18日 | 29 | 東京が消える日!? | メッサージュウ | クラゲカンス | 監督:服部和史 脚本:鷺山京子 |
1984年8月25日 | 30 | 最強カンスの魔剣 | ジュウオウ | カマキリカンス | 監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1984年9月1日 | 31 | 新型?! メガス出現 | ジューノイド五獣士 | メタルメガス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年9月8日 | 32 | ギアの大改造作戦 | サイゴーン | アックスメガス | |
1984年9月15日 | 33 | 出るか?! 新必殺技 | メッツラー | ドクロメガス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年9月22日 | 34 | 見よ! バイオの力 | ジュウオウ | レスラーメガス | |
1984年9月29日 | 35 | 6番目の男 | メッツラー | マグネメガス | |
1984年10月6日 | 36 | 変身ボーイ | サイゴーン マグネ戦士 | ||
1984年10月13日 | 37 | 殺し屋シルバ! | サイゴーン | カノンメガス | 監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1984年10月20日 | 38 | 謎のバルジオン | メッツラー | バトルメガス バルジオン | |
1984年10月27日 | 39 | メイスンのわな! | サイゴーン | ソニックメガス | 監督:山田稔 脚本:山本優 |
1984年11月3日 | 40 | 奪われたターボ! | ジュウオウ | クラッシュメガス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年11月10日 | 41 | 悪魔の子守り唄! | メッツラー | アマゾンメガス | 監督:服部和史 脚本:鷺山京子 |
1984年11月17日 | 42 | 郷! 命を賭けろ! | ジュウオウ | サンダーメガス | 監督:服部和史 脚本:鳴海丈 |
1984年11月24日 | 43 | セーラー服の戦士 | サイゴーン メカ人間ミキ |
サタンメガス | 監督:堀長文 脚本:曽田博久 |
1984年12月1日 | 44 | 美しき良心回路 | |||
1984年12月8日 | 45 | 人間爆弾ジュン! | メッツラー | バロックメガス | 監督:山田稔 脚本:藤井邦夫 |
1984年12月15日 | 46 | 脱出! わなの町! | ジュウオウ | ラガーメガス | 監督:山田稔 脚本:鷺山京子 |
1984年12月22日 | 47 | 柴田博士の正体!? | サイゴーン | レンズメガス | 監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1984年12月29日 | 48 | 出現! バルジオン | ジュウオウ | スーパーメガス バルジオン |
監督:服部和史 脚本:曽田博久 |
1985年1月12日 | 49 | 危うしバイオロボ | メッツラー | バルジオン | |
1985年1月19日 | 50 | 突撃ネオグラード | サイゴーン | キングメガス バルジオン |
監督:山田稔 脚本:曽田博久 |
1985年1月26日 | 51 | さよなら! ピーボ | ― | キングメガス |
85年1月5日は休止。
劇場版[]
- 超電子バイオマン
- 1984年7月14日公開。東映まんがまつりの一編として製作・公開された(新作)。
- 監督:堀長文
- 脚本:曽田博久
- 登場怪人:カニカンス、ジューノイド五獣士、キャット軍団
- イエローフォーが2代目となっており、ジューノイド五獣士が全員登場している事から、時系列的には第11話~第31話の間である。
ネット局[]
- 関東広域圏:テレビ朝日※ネット送出局
- 北海道:北海道テレビ放送
- 青森県:青森放送
- 岩手県:岩手放送(現:IBC岩手放送)
- 宮城県:東日本放送
- 秋田県:秋田放送
- 山形県:山形放送
- 福島県:福島放送
- 新潟県:新潟テレビ21
- 山梨県:山梨放送
- 富山県:北日本放送
- 石川県:北陸放送
- 福井県:福井テレビ
- 長野県:テレビ信州
- 静岡県:静岡けんみんテレビ(現:静岡朝日テレビ)
- 中京広域圏:名古屋放送
- 近畿広域圏:朝日放送
- 鳥取県・島根県:日本海テレビ
- 岡山県・香川県:瀬戸内海放送
- 広島県:広島ホームテレビ
- 山口県:テレビ山口
- 徳島県:四国放送
- 愛媛県:愛媛放送(現・テレビ愛媛)
- 高知県:テレビ高知
- 福岡県:九州朝日放送
- 長崎県:長崎放送
- 熊本県:テレビ熊本
- 大分県:大分放送
- 宮崎県:宮崎放送
- 鹿児島県:鹿児島放送
- 沖縄県:琉球放送
映像ソフト化[]
- 劇場版が、ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)と2003年7月21日発売の『スーパー戦隊 THE MOVIE BOX』や、2004年7月21日発売の『スーパー戦隊 THE MOVIE VOl.2』、スーパー戦隊 THE MOVIE Blu-ray BOX 1976-1995」(2011年6月21日発売予定に収録されている。
- 2008年8月8日から12月5日にかけて初ソフト化となるDVDが東映ビデオより発売された。全5巻の各2枚組で各巻10話(Vol.1のみ11話)収録。初ソフト化もあってか反響は大きく、特にVol.1は爆発的ヒットを記録し、旧作にもかかわらず同年8月における特撮ソフトジャンルにて売上第2位となった。
ゲーム[]
- 1998年にバンプレスト(旧レーベル、現在のバンダイナムコゲームス)から発売のプレイステーション用『AZITO2』にバイオマンが参戦した(同時期放送の『宇宙刑事シャイダー』も参戦)。
その他[]
- 近畿広域ではABCで放映されていたが、裏番組で同じ東映制作の『星雲仮面マシンマン』がytvで放送されており、東映制作の2番組が競合することとなった。
- 『電子戦隊デンジマン』以来となる単独の劇伴を収録したLP『超電子バイオマン 音楽集』が発売。本作より「ヒット曲集」と「音楽集」が発売されるようになる。
- テレビマガジン、てれびくん、テレビランドの各雑誌は2月号より本作の掲載が始まっているが、TVアニメマガジンでは番組開始の3月号からの掲載となり、他の競合雑誌とは遅めの掲載で、同年の6月号をもって休刊した。23話以降のクレジットは3雑誌になる。
- バイオマンのコードネームは、作品をよく知らないものにとっては間違いが起きやすいようで、インターネット上では「バイオレッド」「バイオグリーン」などの文字が躍っているケースが多々存在する。また、放送当時に発売された超合金のパッケージ(箱)のキャッチコピー中にも、これまでのシリーズを意識したのか「バイオレッドワン」「バイオグリーンツー」といった記述がなされていた。
- 諸般の事情から実現には至らなかったものの、2代目イエローフォー / 矢吹ジュン役として、当時JACに所属していた声優富沢美智恵もオーディションを受ける予定していた。
- 戦隊シリーズのDX超合金を手がけたポピーが前作『科学戦隊ダイナマン』放映中にバンダイへ吸収合併されたため、今作からは超合金もバンダイブランドで発売されることになった。超合金に重点を置くため、次作『電撃戦隊チェンジマン』からは、プラモデルはデフォルメ物など一部を除いて制作されなくなった。
- 当時のバンダイの玩具「バイオソードBOX」CM内で、子供がバイオマンに変身して、見知らぬお婆さんを襲う正体不明の怪人(緑色の体で口に牙が生えている)と戦う映像が存在する。怪人の正体は着ぐるみを着た人間で、CMの最後で着ぐるみの顔を外して土下座するシーンがあったが、放映中に顔の部分を隠したバージョンに差し替えられている。
- 本作の劇場版が公開される3日前の7月11日、同局の『水曜スペシャル』内でバイオマンと同時期のメタルヒーローシリーズ『宇宙刑事シャイダー』と競演を果たす。特番では後楽園ゆうえんち内で撮影し、新帝国ギアと不思議界フーマを相手にバイオマンとシャイダーの戦う演出が描かれた。また同じ場所で『バイオマン』ショーにおける『星雲仮面マシンマン』共々3大ヒーローによる競演が実現。特番ではあるものの「同年のヒーローの競演というシチュエーション」は後に、『スーパーヒーロータイム』における戦隊・平成ライダーに引き継がれることになる。
- マグネ戦士 / 山守正太役の黒崎輝はこの作品がきっかけで飛鳥裕子と交際し、その後結婚することとなった。
- 本作より敵怪人などが登場した時には、キャラクター名のテロップが入る様になったが、本放送時の第1話冒頭のギア幹部の行進の時、メッサージュウとアクアイガーのテロップが逆になっていた。後のビデオ化や東映チャンネルでの放送の時は訂正された。
- 放送開始日の1984年2月4日は奇しくも主題歌を歌う宮内タカユキ(1955年生まれ)の誕生日と重なった。
- バイオマンの登場シーンでは日本の場合「ワン・ツー・スリー・・・」と色が省略されたこともあったが海外で放送されたバイオマンは「レッドワン・グリーンツー・・・・」と必ず正式名称で登場している。
- 星獣戦隊ギンガマンにも当初、 新譜情報で発売CDとしては星獣戦隊バイオレンジャーという名前が描かれていた。
脚注[]
- ↑ 田中は正規の仕事ではなく緊急処置の代役のため、ノンクレジットで矢島が演じたこととして扱われ、近年田中自身がラジオ番組で明らかにした。
- ↑ そのまま埋葬されたとする特撮関連書籍、サイトが多いが、ラストシーンでは郷が遺体を抱え立ち去っている。
- ↑ トイジャーナル1985年2月号
- ↑ トイジャーナル1984年10月号
- ↑ マーチャンダイジングライツレポート1985年1月号
- ↑ この設定は、ファラを演じた飛鳥がアクションが得意でなかったため、アクションの得意な大島とセットにすることで物語の展開を図ろうとしたためである。
- ↑ メイスンにはジュウオウともども「あの脳タリンども」と呼ばれ、ファラも31話でジュウオウが破壊された際、これを茶化し嘲るなどしている。
- ↑ メッサージュウとアクアイガーの劇中降板は、他の3体と比べ劣等な印象を視聴者に与えたが、特撮予算削減に伴う製作側の意図的なものであり、他の3体と比較しても、その特徴から本来対等な存在であった。
- ↑ 出渕のデザインを精確に当時の造形技術で表現されており、その容姿のデザイン性の高さから好感度も高い。また名誉ある初陣参加、惜しくも敗退した際に、メイスンに『メッサージュウが倒されるとは…』と言わせるほどの実力者であり、その存在感を見せ付けた。
- ↑ 上半身のみが横たわる姿が確認できたが、それにいたる経緯は、爆煙に包まれ、高温状態におかれたメッサージュウは、その熱を起因に自然引火し、翼を炎上。予期せぬ事態にパニック状態に陥り、有効な手立てを打つ時間的余裕を得ること叶わず、頭部及び下体部ほぼ全体に多大な損傷を被る内部爆発が原因であると放映直前の書籍にて紹介された。5獣士のなかでも功績が多い印象を視聴者に与え、メッサージュウに由来するディテールが多く存在するだけに、32話以降登場しない点には疑問を投げかける声が私設HPなどで散見される。
- ↑ モンスターに無理やりヨタつきつつも羽交い絞め状態にされ、メッサージュウは悲鳴をあげ、「イヤー」と叫ぶ姿が放映された。多くの視聴者のメッサージュウへの潜在的心象から、彼が被る役割としては違和感にも似た衝撃な印象を与えてしまった。
- ↑ 不採用ながら、メッサージュウとジュウオウ専用メカジャイガンの起案は、他のジューノイドにはなかった優遇措置であり、この2体への思い入れは他のジューノイドを寄せ付けない人気を裏付ける要素といえた。
- ↑ 5獣士時代は他のジューノイドの活躍に隠れ、めぼしい活躍が見られなかったが、潜在的能力を最大限に引き出され、風貌を新造に近い状態にし、製作側のジュウオウと並ぶ人気キャラを目指した意図が如実に表れていた。
- ↑ 映像を見る限り、メッサージュウがメッツラーの脇に位置し、メッサージュウの体格よりも小柄であったことが幸いしたと一因と思われる。
- ↑ 風貌と彼の戦闘特性から人気度は低い割りに、劇中での扱いは優遇され、憎まれっ子世にはばかるという諺を体現した最も悪役に徹したキャラとも言えた。
- ↑ 『宇宙船』vol.16(朝日ソノラマ)
外部リンク[]
- 超電子バイオマン(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- DVD 超電子バイオマン特集(東映ビデオ内にあるサイト)
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警告: 既定のソートキー「ちようてんしはいおまん」が、その前に書かれている既定のソートキー「きそ しようほう てれひ はんくみ」を上書きしています。
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