脳人 | |
暴太郎戦隊ドンブラザーズ | |
首領: | 元老院 |
幹部: | 脳人三人衆 ソノイ ソノニ ソノザ 脳人監視隊 ソノシ ソノゴ ソノロク 処刑人 ソノナ ソノヤ |
怪人: | ヒトツ鬼 |
戦闘員: | アノーニ |
本拠地: | イデオン |
敵戦隊: | ドンブラザーズ |
発生順 | |
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脳人は、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵勢力である。
概要[]
本作の敵勢力の1つで、人間とは異なる高次元存在。「脳人レイヤー」と呼ばれる異次元世界に潜んでいる。
本編が最終回を迎えても具体的な組織構成を含め語られていない部分が非常に多い。
分かっているのは彼らの世界の名が「イデオン」であり、過去に滅亡した王族があったぐらいである。
脳人レイヤー内には拠点となる空間が存在し、巨大なステンドグラスのようなものや西洋の著名な絵画が多数飾られた、どことなく聖堂のような厳かな雰囲気となっている。
最大の特徴として、本作の怪人枠である「ヒトツ鬼との特異な関係性」が挙げられる。
従来の戦隊の幹部怪人と、ソレに使役される一般怪人の上下関係とは異なり、脳人から見たヒトツ鬼は彼らと同一の勢力にすら属しておらず、あくまでも討伐対象に過ぎない立場にある。そのため「悪の組織」よりは「主人公達と共通のターゲットを狙うライバルチーム」に類する立ち位置とも解釈できるかもしれない。
しかし、ヒトツ鬼を人間に戻すために戦うドンブラザーズとは異なり、彼等はヒトツ鬼達を宿主の人間ごと消し去るために動いており、元の人間に戻す行為を「無意味」とすら考えている。上記の無慈悲な振る舞いに対してはドンモモタロウ(桃井タロウ)さえも、「クロクマの罪は重いとは言え、元は普通の配達員だったはず。勝手に消すとは……許せん!」と苦言を呈して攻撃を仕掛けた程である。故にドンブラザーズは「ヒトツ鬼と戦い元の姿に戻す」だけで無く、その上で「脳人からの妨害を防ぎヒトツ鬼(にされた人間)を守らなければならない」という、二重にハードな戦いを強いられる苦境に陥っていた。
また、ヒトツ鬼が倒された際にドロップするアバタロウギアについても、収集している五色田介人とは違い、特段の関心を示していない様子。
一方で巨大戦力を持たないため、ヒトツ鬼がヒトツ鬼ングとなってしまうと撤退を余儀無くされる(ドン32話から登場したブラックロボタロウは、マザーの命令しか聞かないので戦力にならない)。
後述するドン王家に由来する存在であることから、ドンブラザーズ(特にドンモモタロウ)のことはヒトツ鬼に関するスタンスの違いを抜きにしても粛清の対象と認識しており、彼らの打倒のみを目的として動く場合もよくある。
一方で、ムラサメの回収や獣人への対応に奔走させられるシーンもあるし、ヒトツ鬼が絡まない所では人間界を自由奔放に楽しんでいる傾向もある。
実際、人間界での暮らしに関しては元老院からの支給金をソノイはおでん、ソノニはエステ、ソノザは漫画に費やしていた実態がドン46話で明かされている他、敵であるドンブラザーズの拠点である喫茶どんぶらに結構な頻度で出入りしている。
この様に、一般怪人を組織の上下関係では無く「討伐対象の別勢力」としているパターンは、一部の平成ライダーや、近年のウルトラシリーズに多く見られる物であるが、スーパー戦隊シリーズとしては珍しいケースである。
構成員[]
上位存在[]
- 元老院
幹部[]
脳人三人衆[]
脳人監視隊[]
処刑人[]
- ソノナ
- ソノヤ
怪人[]
その他の存在[]
- ドンムラサメ
ドン王家[]
かつて脳人が栄えていた異世界「イデオン」を統治していた一族で、上記の台詞にもあるように「ドン家」とも呼称される。
また、ドンブラザーズの力もドン王家由来のものである。
「王家」を名乗るだけあって、イデオンの中でも支配層に当たる存在であると推察されるが、イデオンの全容が未だ明らかでない事もあり、ドン王家の統治もどこまで及んでいたかは今のところ定かではない。
作中での初出であるドン13話の時点では、ドン王家にまつわる次の事実が明らかにされている。
ドン王家は、人間の欲望を全否定する脳人の中にあって異端とも言える、「人間との共存」という思想を掲げていたが、彼らの政策がイデオンに深刻なダメージを与え、他の脳人からの反感を買った結果、彼らとの対立の末に族滅の憂き目に遭ったという。
その滅亡寸前に、ドン王家は一人の赤子を桃のカプセルに入れて人間界に送り出しており、この赤子こそが後のドンモモタロウこと桃井タロウその人であった。
一方で、どうやら元老院すらも把握していない、もう一人の跡取り候補も人間界に流れ着いていた。
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